上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ  応援の1クリックお願いします!

【最近はtwitterに力を入れてます。良ければそちらもご覧ください!(顔出し中)】
 twitterやってる人はこちら(twitter)
 twitterやってない人はこちら(つぶやきログ)

 「知的財産やってみなはれ」記事一覧   TOPページ

 おもしろいと思ったらぜひソーシャルブックマークを!

産業財産権も残すは2つ、ということで今回は「実用新案権」について説明します。

「物品の構造、形状、組み合わせに関する考案」に関する権利です。
この権利、正直言うと産業財産権の中での役割が微妙です。

構造、形状、と言われると前回説明した「意匠権」と何が違うの?
「特許権」のハードル低いやつじゃないの?

今回はちょっと趣向を変えて他の権利との違いを意識しながら
実用新案について勉強していきましょう。

1.意匠権との違い
「物品の構造・形状・組み合わせに関する考案」ということで
前回解説した「意匠権」との違いが分からない人もいるかと思います。
どちらも物の形とかの話ですから。

ちなみに意匠権…ちゃんと覚えてますか?
(この記事を先に読んでしまった人、ごめんなさい)

前回の記事で書きましたが意匠権は簡単に言うと「デザイン」に関する権利なのに対して
実用新案権の保護対象は「ある機能・性能を実現するための構造・形状」です。

簡単な例を挙げます。
ものすごーく薄く折り畳めることでスタイリッシュなデザインを実現した携帯電話

・薄く折り畳むための形状的工夫            → 実用新案
・(上の工夫の結果生まれた)スタイリッシュなデザイン → 意匠

ということです。イメージつきますでしょうか?
意匠権との違いはここまで。


2.特許権との違い
1は余興みたいなもので実用新案は基本的に特許と比較されることが多いです。
違いは大きく4点。

■権利化に向けての審査
特許は形式審査+実体審査、実用新案は形式審査のみ。
(形式審査は必要資料が揃っているか、など正しい手続きが踏まれているかの審査。
 実体審査は出願内容が権利に値するかの審査)
実体審査が無いので実用新案は出願したらほぼ権利になる&権利登録までの期間が短い。
また手続きが簡潔なため、かかる費用も少ない。

■権利期間
特許は20年、実用新案は10年。(いずれも出願日から)

■保護対象
特許が物品の他にビジネスモデル・生産方式なども保護することに対し
実用新案は物品の形状などの有形な物のみを保護します。
また権利保護対象となるアイデアを特許は「発明」、実用新案は「考案」と呼び
「発明」は「考案」と比べて高度な発想である必要があります。

■権利行使
特許は実体審査の過程で「新規性」「進歩性」などの確認が行われるため
権利化された時点で権利行使の有効性が確保されます。
特許として認められた内容を侵害した場合はほぼ確実にアウトということです。
(もちろん特許権を持っている人が訴えなければ問題なしですが)

それに対して実用新案権は出願すれば権利化されますが
権利行使に耐えうる権利なのかは別途確認する必要があります。
例えばA社の製品がB社の実用新案権を侵害している、としてB社がA社を訴えたとして
実はA社もほぼ同じ実用新案権を持っていて権利行使成らず、ということもあり得ます。
B社がA社を訴えられない、というところもそうなのですが
A社が似たような実用新案権を既に持っているのにB社がこの権利を取れてしまう…
この辺が非常にややこしいですね。
実は自分もいまいちですが、自分の理解では

A社は権利取得する事でB社からの訴えを止めることが出来た。
しかし、B社が権利を取得することを止めることは出来ない。
たとえばB社がこの権利でC社を訴えてお金を請求できたりできる。
C社はおとなしくB社にお金を払ってしまう事もあれば
B社にその権利がホントに権利行使できるものか確認を迫り、
A社の権利が先に見つかったらB社のは権利行使できないぞ、と反撃する事が出来る。
(特許の場合ではB社が審査で落とされてそもそも権利取得できない)

この解釈が合っているか間違っているかもそうですが
合っていたとしてもなんか分かるような分からないような、って感じですね。

上記の権利行使の観点から実用新案権をお薦めしない、という専門家も多いようです。
では実用新案権の意味って何?ということになると思いますが
メリットとしては早期に権利化できること、というところで
ライフサイクルの短い製品などに使うのが有効と言われています。
上の例ではたまたまA社が権利を持っていましたが、
そうでなければB社が出来るだけ早く権利を取得することにはメリットがあります。

実用新案権の解説はこんなところにしておきます。
それでは次回をお楽しみに。

にほんブログ村 士業ブログ 弁理士へ にほんブログ村 経営ブログ 法務・知財へ  応援の1クリックお願いします!

【最近はtwitterに力を入れてます。良ければそちらもご覧ください!(顔出し中)】
 twitterやってる人はこちら(twitter)
 twitterやってない人はこちら(つぶやきログ)

 「知的財産やってみなはれ」記事一覧   TOPページ

 おもしろいと思ったらぜひソーシャルブックマークを!

Comment:0 | TrackBack:0
Secret

TrackBackURL
→http://chizaisupport.blog7.fc2.com/tb.php/3-f5b3fed7
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。